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国内生保外交員がバブル崩壊前にしたアドバンスを検証

 

検証2.3.「保険会社の保険は保障商品だから、保険会社が潰れてしまうとお客さんは保障がなくなってしまい困るから、国は保険会社だけは絶対に潰したりしないからね。」と、

 

「お客さんが保険会社で加入した保険は全額、国が保障してくれるからね。」

 

と、保険のセーフティーネットをアドバイスしていました。

 

 

 

 

このアドバイスは正しかったのでしょうか?

 

 

結論から先に回答します。

バブル崩壊後に多くの国内生保が破綻しました。

日産生命保険相互会社1997 4月破綻

東邦生命保険相互会社1999 6月破綻

第百生命保険相互会社 2000 5月破綻

大正生命保険株式会社2000 8月破綻

千代田生命保険相互会社200010月破綻

協栄生命保険株式会社 200010月破綻

東京生命保険相互会社2001年 3月破綻

大和生命保険株式会社 200810月破綻

 これまでの生命保険会社の破綻処理の概要  (金融庁より抜粋)

 

 

 

銀行にいた頃です。

「保険会社だけは何があっても、国は潰したりしない。」と、お客さんは思っていました。

 

 

生保に関しては農協(今のJA)にいた時から疑問に思っていました。

 

疑問①「国内生保は養老保険の満期が来たから保険金の請求をしたのに支払ってくれない。」と、農協に来所する組合員さんの全てがそう言って怒っていました。

保険会社だけは国が絶対に潰したりしないのであれば、なぜ国内生保は農協の組合員さんに養老保険の満期保険金を支払わなかったのでしょうか?

 

 

疑問②銀行に入ってから判りました。

国内生保外交員は銀行のお客さんに、「保険会社の保険は保障商品だから、保険会社だけは何があっても国は守るけど、証券会社のしているあれはギャンブルだから、証券会社になにかあったら国は証券会社は潰してしまうけど、保険会社だけは絶対に潰さないからね。銀行は大手の銀行だけは国も潰したりしないと思うけど、地方銀行とか小さい銀行は国も潰してしまうからね。だから銀行に預けているより生命保険にした方が安全だよ。生命保険なら万が一何かあったとしても、お客さんが加入した保険は全部、国が保障してくれるから安心だよ。」と言って国内生保外交員は生命保険に加入させていたことが判りました。

 

銀行のお客さんはこのアドバンスを信用していました。

 

 

だから多くのお客さんは生命保険にいくつも入り、毎月数十万円という保険料を支払っていました。

 

 

今、みなさんは給料をいくら貰っていますか?

中には、あなたの給料と同じ金額の保険料を支払っている人は沢山いました。

 

 

そして、「保険金請求したけど、保険金支払ってくれない。」と言っていました。

 

 

毎月何十万円もの保険料を沢山の契約者が国内生保に支払っていたのです。その国内生保が万が一保険金を支払えなくなったら、国が全額お客さんが加入した保険の全部の保険金を保障してくれる。と言ったのですね。国内生保がは!

この金額を加入件数全部を日本政府が保障する=保険金支払うとなるとどれだけの国家予算が必要になってくると思いますか。

 

 

保険会社のお客さんは数字に弱いと言われています。

ですから生保のお客さんはCF表の数字を見ても解らないからグラフで判断している。と聴いています。

 

だから独立系FPの中にはCF表に細工をするように頼んでいた集団もいました。

 

 

数字に弱ければ、「お客さんが加入した保険は全部、国が保障してくれる。」と言われても疑問に感じないでしょうね。

 

 

おそらくこういう人は、自分の保険金の支払いしか頭にありませんから、契約者全員が加入した保険の保険金を国が支払うとなるとどれだけのお金が必要になるかなど考えもしませんから。

 

 

だから生保外交員や代理店・独立系FPが勧誘に行っていた先は、視ていると高齢者や専業主婦が多かったです。

 

 

こうした高齢者に、国が全額保障してくれるという証拠に、「生命保険契約者には、生命保険契約者保護機構という国の機関があって、損害保険契約者にも損害保険契約者保護機構という国の機関があるからね。」と言って、財産の全てを生命保険に乗換えさせていた生保外交員が外資系生保にもいました。

 

 

 

生命保険契約者保護機構も損害保険契約者保護機構も、機構という名がついていますが、国の機関ではありません。

 

 

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