〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄2-2-1広小路伏見中駒ビル5F

国内生保外交員が、バブル崩壊前にしたアドバンスを検証

検証  1.バブル崩壊前に国内生保が販売していた変額保険は?

 

バブル崩壊前に国内生保外交員が販売していた変額保険も、株や債券で運用していました。

 

主に変額保険の運用先は、成長著しい日本の株で運用していたと思われます。

また不動産価格も高騰しており、国内生保は多くの自社ビルも保有していましたので、不動産運用もしていたと予想します。

 

 

 

 

変額保険は、運用実績によって保険金や解約返戻金が増減する保険商品です。

 

『増減する』ということは、元本割れするリスクもあるということです。

 

 

バブル崩壊以前、日本株と不動産は同じ値動きをしていました。

そしてバブル崩壊するとどちらも値崩れをおこしました。

 

 

証券会社にいたとき、国内生保と思われるお客さんからよく質問を頂きました。

 

 

「生命保険会社のFPという人が突然来て、『お客さんが以前契約した保険がバブル崩壊で、当時約束した時の金額で保険金が支払えなくなった。』と、一方的に言って来たから、『うちは保険しか契約していない。株の契約をした覚えはない。うちは保険を契約したのに何故バブル崩壊したからと言って、約束した金額の保険金が支払え無いと一方的に言って来るのか?納得いく説明をして欲しい。」と、その生保のFPに納得いく説明を訊ねたそうです。

 

 

しかし何度説明を求めても生保のFPは、『バブルが崩壊したから。』としか答えず最後には、『いいわ、いいわ。私はお客さんが以前契約した時の保険のおばさんと違いアメリカのFPという資格試験に合格した優秀な生保のFPだから心配しなくても良いわ。』」という回答が返ってきたそうです。

 

 

 

それでお客さんは、「『おたくの証券会社であれば、保険のことだけど納得いく説明をしてくれるのではないか?』と思って訊いた来た。」と言われました。

 

 

このお客さんの話しを聴いて疑問に思いましたので、「その生保のFPと言われた担当者は本当にFPですか?」と訊ねたところ証明書を見せてくれたそうです。

 

 

 

 

 

 

お客さんの質問は、担当者が本当にFPであれば答えることができた質問でした。

しかも、お客さんの質問は生保のFPを名乗る人の会社の商品です。しかも、自分のことを「生保の優秀なFP」と断言したくらいですから答えられて当然のことです。

 

 

生保のお客さんは、他業種の説明を求めたのではありません。

 

 

他社生保の商品の説明を求めたわけでもありません。

 

 

その生保のFPが扱っている生命保険の説明を求めたのです。

 

 

本当にFPの試験に合格していたならば答えられた簡単な質問を国内生保のお客さんはしたのです。

 

 

 

 

この疑問が後になって解けてきたのですが、国内生保は自社の外交員に集団でカンニングによって日本FP協会のAFP・CFPの資格を取得させていたのです。

 

 

 

試験の前日には試験問題と回答が教えられ、当日は試験時間に教科書を見てもよく、周囲と相談してもよく、答えが判らなければ監督官に答えを訊いても良く、試験会場は自社で行われたと聴いて、「国内生保のお客さんの質問に答えられなかったはず。」と思いました。

 

 

お客さんには、「お客さんがどんな商品を契約されたのかは、話しだけでは判らないが、その担当者の、「バブルが崩壊したから」という回答と、「契約した時に約束した金額の保険金が支払えなくなった。」と言われたことを考えると、お客さんは変額保険を契約されていたのではないか?」と話し、変額保険の説明をしたところ、「担当者は契約する時、そんな説明はしなかった。そんな商品と知っていたら契約しなかった。」と言っていました。

 

 

 

国内生保のお客さん達は保険を証券市場で運用していることを知りませんでした。

「契約する時に担当者はそんな説明を一切せずに保険を勧めてきた。」と真実を知り、バブル崩壊前に国内生保外交員をしていた担当者に激怒りでした。

 

 

 

 

貯蓄性の生命保険であれば、「契約した時に約束した金額の保険金が支払えなくなった。」とはなりませんし、国内生保外交員は勧誘時に、銀行の金利よりも保険会社の金利の方がと高いから得だよ。」と言っていましたので、銀行預金も貯蓄性の保険も国内の債券で運用していますので、その中でも主に国債の運用比率は高いですから、1年単位でみれば

銀行の定期と貯蓄性の保険はそれほど数字に差がつくことはありません。

 

 

銀行の定期預金は満期までの期間は、精々長くて3年です。

生保の貯蓄性の保険は、10年以上など運用期間が長くなります。これを福利運用すれば、生保の利回りは銀行金利よりも数字の上では高くなります。

 

 

 

もしこれが銀行の定期でも10年定期とかが発売されていたなら、貯蓄性の生命保険よりも銀行の10年定期の方が満期の受取金額は多くなると思います。

 

 

 

なぜならば、貯蓄性の生命保険は保険の部分を責任準備金に回す必要があるため、保険料を全部運用に回せないからです。

 

 

 

これを現実的におきているのが、ファンドで運用するのと保険で運用するのとどちらが多くの利益を得られるのか?ということです。

 

ファンドは投資金額全額運用に回すことができますが、保険は、保険の部分が担保されていれば、その保険の部分を責任準備金に残しておく必要がありますから資金の全額は運用資金にはなりません。

 

 

ですから運用が上手くいけばファンドの方が多くの利益を得ることができますが、運用が失敗すれば投資金額の少ない保険の方が損失額は少なくなります。

 

 

 

これはどちらが損得で決めるのでなく、ご自身のリスク許容度で決めることです。

 

 

 

 

はなしはずれましたが、国内生保外交員は、「日本はどんどん上がるよ。まだまだ上がるよ。」と言っていたところをみると、日経平均が上がっていたことを考えると、お客さんが契約したのは変額保険と想像がつきました。

 

 

お問合せ・ご相談

受付時間:
定休日:

梶田ファイナンシャルプランニング事務所ホームページでございます。弊所ホームページにお越しいただきありがとうございます。